香川県高松市国分寺町の湧水

「楠井の名水」・・・湧水現場は山の手の新興住宅団地の一角。2001年8月、我々は高松市国分寺町に存在するという名水を求めて走った!

RUTE11
この時は丁度運良く「日曜日の正午」という事で、普段は交通量の多い国道11号線も快適に進んだ。
写真は坂出市側から見た高松市国分寺町との境界付近の国道11号線上。左側大きな溜め池が!

高松市国分寺町は坂出市と接する高松市西部に位置する、周囲を山に囲まれた新興のベッドタウンエリア。平野部、山手を問わず所狭しと真新しい新興住宅団地が犇めき合うニューファミリーの多いベッドタウンだ。

エリアを縦貫する6車線道路「国道11号線」で高松市都心部まで、渋滞さえなければ車で20分前後といったところだろうか(しかし渋滞するらしく、もっと時間がかかるらしい)。平野部などでは狭い土地を有効利用した間口の狭い3階建て建て売り住宅群も目立つエリアである。また、小さな丘程度の山ならば、その頂上付近まで住宅団地として開発されている。

名水のある高松市国分寺町現地周辺地図
北東部のとある「山の頂上付近」から国分寺エリアを撮影。このエリアに「楠井の湧水」がある。
写真の下部に見えている屋根や電信柱は住宅団地である。この程度の勾配の山ならば頂上付近まで住宅団地が建ち並ぶ。

{余談}
画面中央部に横たわっている山は鷲之山といいい、近くに[石舟(石材を運ぶ船の事か?)]という地名も残る[古から石を切り出している山]の様だが、
日本の古典「播磨国風土記(播磨とは古の兵庫県の瀬戸内海側地域の事)」によると古代に時の最高権力者[仲哀天皇]が亡くなった際、
婦人である神功皇后が自分の夫である仲哀天皇の棺桶用の石材として自ら石工を引き連れ[讃岐国の羽若の石を求めに行った]と記されているが、
その讃岐国の羽若の石とはこの鷲之山の石ではないか、との説もある。とにかく神功皇后は自ら石を探しにわざわざ讃岐の羽若というところに行ったらしい。
播磨国風土記には確かにそう記されている。この山の背後は坂出市の南部と高松市のベッドタウン「綾歌郡綾川町」となる。

そんな山手新興住宅団地群のハズレに「楠井の名水(お前の名水)」現場は在った。

新興団地群が犇めき合い、幹線道路から1本中へ入るとどの道も極細だ。しかし、湧水現場への案内看板なども建っており、湧き水現場まで簡単に辿り着けた。

早速我らが名水リポーター”さにい嬢”が紙コップを持って走った!そして名水をさにいが飲んだッ

湧き水を試飲
紙コップ片手に名水を飲むさにい。現場撮影打ち合わせの最中またもやいきなり名水を飲む我らが試飲隊長。

後で気付いた事だが、湧水の目のスグ前に注意書きが有り「飲用の際は充分煮沸して下さい」・・・と書かれている。

さにいは「美味しい」と言うが、ん〜・・・気のせいか何か生臭い・・・コケのニオイか!?

★ さにい隊長の自然水試飲一言コメント★「お前の名水(楠井の名水)」偏

高松市国分寺町?何だか新興のベッドタウン。あちこちに築年数の浅そうな綺麗な建て売り住宅団地。丘の上にも団地が・・・でもここに名水が?

確かにここは四方を小高い山々に囲まれた環境だけど・・・ と思いつつ湧水現地へ来てみたら、既に3人の男性がペットボトルを山のように持って水を汲みに来ているではないか。

現場は丘陵地を切り開いた小高い新興住宅団地の一角。3人のおじさん達曰く「ココくぐってくるから美味しいんや。」と、大きな怪しげなタンクを指差していた・・・やはり霊験新たな水?なのだ?そして持参の紙コップでさにいちゃんも一口・・・

ところが次の瞬間オジサン達がさにいちゃんに向かって一言、「沸かしてから呑めよ」・・・もう遅い!呑んでしまった。結構甘い感じ。喉をスルスルと通っていく感触。オイシかったのである。因みにウチのスタッフ達は”生臭い”なんて言ってました念のため。

香川県の最後の名水リポート⇒観音寺市の湧き水現場は水汲み有料!


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